新潟の地震で、改めて考えるコト…
新潟の地震報道を見て、何か出来る事はないのかな? と考えてしまいます…。
以前、ロシアンラリーに出場した時に知り合った、オフィシャル・ドクターの関西医科大学の中川泰一医師。
彼は阪神淡路大震災の被災者でありながら、被災の酷かった長田地区などの報道を見て、4WD車に医療器具を積み込んで、被災地に向ったんだそうです。
ところが道路は、地割れや倒壊物なんかの障害物だらけ。 渋滞も酷くて、一度引き返して、オフロードバイク(ドミネーター)の荷台に医療器具を積みなおして、被災地に駆けつけたんだそうです。
スキルの高いライダーなら、段差だって乗り越えられるし、小回りが利いて機動力が高いしね。 そして直ぐに、近県のオフロードバイク仲間を呼び寄せ、中川さんの医療活動の補助をして貰ったんだそうです。
中川さん曰く「オフロードやってるヤツは、瓦礫の山なんて関係なく走れるでしょ。 特にラリーやってる仲間は、地図やGPSで示したピンポイントの場所に、『ココにコレを運んで!』って言えば、安全に確実に運んでくれるからね」 「瓦礫の尖った物踏んで、万一タイヤがパンクしたって、その場で直しちゃうでしょ!」と…。
「災害現場で、一番怖いのは、2次災害なんだよね。 行方がわからなくなっちゃうなんて、最悪の事態。 捜すのが大変だからね。 オレ達は普通にやっているけど、ケイタイも通じない場所で、確実に目的地に確実に着いて、確実に戻ってこれるってのは、ラリー経験者の特殊能力だと思うんだよね。」
ふぅ~ん。
「それに、ラリーみたいに医療器具がちゃんと整っていないアウトドアでの医療活動経験が、震災の現場でも役にたったんだよね。」
その後、中川さんは震災を教訓に、バイク乗りやアウトドアに強い医師を集めて「JOMS」(ジャパン・アウトドア・メディカル・サポート)っていう、医療チームを興したんです。 ボクも、広報員の1人として、名乗りを挙げたんですよね。
阪神淡路大震災後、中川さんの様に、小回りが利いて、災害現場で機動力の高かったバイクの利点を活かした、災害ボランティア団体が多く出来たんですよね。
でも実際に、阪神淡路大震災で、九死に一生を遂げた友達曰く、「でもね、被災地には、心無い悪いヤツらも多く来るんだよ。バイクで来る泥棒も多いからね。 被災者からすれば、外部のヤツは来るな!って感覚の人も多いと思うよ!」
ん~、そうなんだ!
でも確かにネ。トライアルバイクで、災害の時には瓦礫の山を越えられますよ! なんてパフォーマンスしているイベントもあるけど、1人しか乗れなくて、2リッターとか3リッターなんて、ガソリンタンク容量の小さいトライアル車で、いちライダーが駆けつけて、具体的には何が出来るんだろう~~~。
2人乗りで、ドクターや医薬品を運ぶんならわかるけどさ。 バイクで運べる飲食料ったって、数人分だしね。
現実には、自分の仕事もあるし、被災地に駆けつけるんだって費用だってかかるしネ。 ボランティアでいきなり被災地に押しかける人も多いけど、泊まるトコも、飲食物も自分達で準備していかないと、逆に迷惑だったりするしね。
個人や団体で動くのではなく、現地の行政と組んで動かないと、誤解を招いたり、2次災害を招いたりするよね。
震災や災害報道を見るたびに、機動力のある、オフロードバイクは持っているけど、医療とかの専門知識を持たないボクは、何をするのがいいんだろう…と考えてしまいます……。
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