MT-01 インプレッション!
先日のツーリングで使用した、1700㏄のバイク“MT-01”。
もっと詳しいレポートを…とリクエストもあったので、“スパっ!とインプレッション”お伝えしまーす。
■YAMAHA MT-01基本情報
車名及び型式 MT-01 (RP121)
V型2気筒 1,670㏄
4サイクル・OHV・4バルブ
最高出力:66.3kw(90.0ps)/4,750r/min
最大トルク:150.1N・m(15.3kgf・m)/3,750r/min
全長(m) 2.185m
全幅(m) 0.790m
全高(m) 1.160m
シート高(m) 0.825m
装備重量(kg) 259kg
参考価格:1,399,000円
※その他の詳細は、以下HPご参照
①輸入代理店プレストコーポレーション
【http://www.presto-corp.jp/lineup/06_mt-01/index.html】
②ヤマハ・モーター・ヨーロッパ
【http://www.yamaha-motor-europe.com/mt-world/】
■スパ・インプレッション
=鼓動=
広報車両を受け取りに行った“YSP杉並南”【http://ysp-suginamiminami.co.jp/】で、エンジンをかけた瞬間、迫力あるエンジンの“鼓動”。 数年前のモーターショーで発表された時にも、たしか“鼓動”という言葉がキャッチフレーズだったように思う。
ドコドコドコドコッという大排気量エンジンV型2気筒の鼓動は、ハーレーにも似ているね…。(そりゃぁ、V型2気筒だからねぇ) 走り出してまず感じるのは、ボッボッボッボッボォーン!という迫力のある音と、トルクのある加速。 意外なのは、外見の迫力の割にはコンパクトであるコト。 一番心配していた、ボクん家の駐輪場にも、何度か切り替えして入りました!(コレ、都内では結構大事なんだよネ! “シルバーウイング”を借りた時には、かなり苦労しました……。)
それにしても、このバイクの排気音、他人が乗っている“MT-01”の排気音は、そうビックリする程ではないのに、自分が乗った途端にかなりの迫力にビックリ! アクセルを開ける度に、お尻の辺りにある両サイドのマフラーから、走りを蹴りたててくれる感じです。 あまりにも心地よい音なんで、走っていてもついつい、空ぶかしたくなっちゃいますネ。
=走り=
スポーツバイクなんですね。 とにかく、トルク。 これがスゴイ!
停車から100キロちょいまで、ものスゴイ加速。 トルクをグイグイ感じながらの、この加速感はかなり気持ち良いネ!
反面、ある速度以上になると、伸びる感じがなくなります。 でもコレは、1700㏄というデカエンジンの先入観からかも知れません…。
第一、そもそもカウル付きのバイクじゃ無いし、風圧だってスゴイから、そんなにかっ飛ぶバイクじゃないのかもね。 (そうは言っても日本の高速道路事情では、ちょっと非常識なスピード域での話しですが……。 結構なスピードで走っていたR1を抜くと、何を勘違いしたのか、追いかけてきてビューッ!とボクを抜いていきましたが、ボクは途中から自粛して走りました!)
迫力ある鼓動は、高回転になっても振動が消えない。 むしろスゴく感じる。 でも回転数は、せいぜい出でも、4,000回転弱なんですよね…。 カタログデータの最高出力は、4,750r/minで、66.3kw(90.0ps)。 4,750r/minって、いったいどんな速度なの??? って思っちゃうワケだから、風圧と振動に耐えられれば、まだまだスピードは出るんだろうね。。。 もっとカラダを鍛えないとダメだな……。
今回走った、千葉の見通しの良い田舎道は、“MT-01”は、とっても快適。 加速も良いから、追い越しも楽チン。
但し、山岳部のワインディングになると、「どのギアでコーナーに入ったら良いの?」と、迷います。 シフトダウンすると、強いトルクの為にエンブレも強く、コーナ中のスロットルワークがとってもシビア。 立ち上がり時も、繊細なスロットルワークに、とっても神経を使いますね。
まっ、ある程度慣れちゃえばクリアできるんでしょうが、不慣れなボクの場合、シフトダウンしないで、そのままのギアで走るのが楽チンでした。 太いトルクだから、全然立ち上がっちゃうんだよね。
でもやっぱり、前に遅い車がいたり、キツイコーナーの為にシフトダウンを余儀なくされる時は、かなり神経を使いましたネ。(ちなみに、コーナー攻めが好きな、R1やCBR600に乗ってる仲間が乗った時には、「2速か3速意外使わなかった…」とのコト。 ボクはその1つ上のギアですかね?)
“MT-01”イチゲンのボクにとっては、普段乗りなれている250㏄のオフロードの方が、ワインディングでは速く走れると思います。 今回のメンバーはみんな速いから、後ろから迫られれいる感のある集団走りよりも、ソロ走りの方が、断然楽しかったですね。
タイヘンだったのは、渋滞路。 スリ抜けは、とっても神経を使うね。 ハンドル幅が狭いから、ソレは良いんだけど、クラッチが重いので疲れる。 トルクが強いので、ブレーキかけたり、スロットル開けたりが疲れる。(ここでも、1つ上のギアで走るのが楽チン) 重量や、パワーがある分、イザという時のブレーキングに神経を使いながら、低速バランスで長時間走り続けるのは、かなり疲れるね。
※今回、渋滞20キロとかをスリ抜けて来て、グロッキーになりました!
走りの総合面評価として、普通にも乗れるんだけど、「攻めて乗ろう!」って人には、乗り手を選ぶというか、「乗りこなしてみせよう!」と思わせるバイクですね。
コンセプトは違うのかも知れませんが、ハーレーのエンジンを積んだ、スポーツバイクのビューエルにも乗ってみたいなぁ~と思いました。同じVツインだしね。
=ルックス=
迫力あるデカイエンジンは、やっぱり良いね!
ボクは両側2本出しのマフラーが見える、後ろからの姿が気に入っています。 このサウンドを奏でるマフラーだしね。
フロントのライト周りのルックスは、個人的には最悪です。
なんかカッコ悪くない???
ライトは、1眼がスキだなぁ~。
=タンデム=
タンデムシートは広いんだけど、多分、後ろの人はキツイんじゃないかな? ステップ位置が高いんだよね。まっ、長時間移動じゃなければ大丈夫でしょが…。ご夫婦などで、長距離ツーや、タンデム常時使いを考えている方は、後ろにも乗って確認した方が良いと思います。
=実質燃費=
2日間で走ったのは、約500キロ。 燃費はこんな感じでした!
下道:16.5km~17.5㎞/ℓ
高速:12㎞~17㎞/ℓ
※意外に走るなぁ~って思いました。なんせ1700ccですからね。
ただし、集団ツーリングだった為、下道はかなりゆっくりでした(回転数も1,800回転~2,800回転程度)。 高速道路ではソロ走りでしたが、高速の方が回転数が上がった為に、燃費が下がったのかも知れません…。 12㎞/ℓってのは、かなり飛ばした時の燃費です。 それでも4,000回転まで達してはいませんが…
=スパ太郎 総評!=
ボク個人的には、とっても好きなバイク。
その決め手はやっぱり、個性的なルックス。迫力ある鼓動と排気音。 この2点に尽きますネ。 ドコに行っても、「このバイク、スゴイね!」『1700㏄なんです!』「えー!? 1700㏄???」って所から、初めて会う方とのコミュニケーションが始まりました。 街であまり見かけないバイク…(言い換えれば珍しいバイク。 数少ないバイク?)ってのも、目立ちたがり屋のボクが乗りたい理由の大きな要素ですね。 上記の「ヤマハ・モーター・ヨーロッパ」のHPを見ると、07モデルには“Red”カラーもあるようで、コレがたまらない感じです。
今回、2日間のツーリングで約500キロを走りましたが、正直、とっても疲れました。 ちなみに、ラリー出場などで、1日800キロなどの長距離を走って実感しているコトですが、風圧を受けないバイク、静かなバイク、振動の少ないバイクは、俄然、疲労感が違います。
やっぱり、“MT-01”は、乗り手を選ぶバイクなのかも知れません…。 そこがまた、ボクにはたまらない魅力です。
もしボクが購入したら…
身長172㎝のボクが、もっと楽なポジションにする為に、ハンドル位置をちょっとだけ上げたいかな? やっぱりヨーロッパサイズなのか、腕が伸びっぱなしで、長時間走行は、疲れます。
改造はせずに、ノーマルで乗るのが良いだろうね。 なんたってノーマルには、MT-01”を、トコトン楽しんで貰う開発者の思いが、沢山込められていますからね。 でも、サイドバックやトップBOXを付けて…ツアラーちっくにするのも“MT-01”を使いこなしてる感があって、カッコイイかもね。
そうしたら、スタジオや仕事に行く時にも、荷物を積んで行けますもんね…?
ちょっとだけ、フラットダートも走りました! そんな問題は無いかな?
週末のツーリングにも楽しそう。 のんびり走る、北海道1周とかも良さそう!
という事で5段階評価で、ボクの評価は「★★★★」です。
回転数が上がった時のの振動がもう少し抑えられていて、フロント周りのデザインがボク好みだったらなぁ~。 そうだったら、“星5つ”でした!
以上、ボク“スパ太郎”が感じた「“MT-01”の スパっ!とインプレッション」
何か質問、ご意見がある方は、是非コメントお寄せ下さいネ!
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インプレのリクエストに応えて頂きありがとうございます。
丁寧なインプレッションなので読むと自分が乗っているのが想像できました。普段バイクを下駄代わりに使っているのでクラッチが重いのは気になりました。
空冷なので夏はどうなのかも気になりました。
でもトルクフルなバイクはいいですよね。
私が購入できるまで絶版にならなければいいけど。
投稿: ライダーアサノ | 2007年4月18日 (水) 08時41分
ライダーアサノさん。
まっ、クラッチの感覚は個人差があると思いますが…。 ボクの場合、普段がオフ車なんで、クラッチ操作は、いつも指1本か2本なんです…。
MT-01では、2本操作は渋滞路では疲れました…。 スピードがのっている時は、ノンクラッチシフトで楽チンでしたが、やっぱり、シフトダウンの時には、トルクが強いので、クラッチ操作が必要でした…。
クラッチが重いのを差っ引いても、ボクは普段使いで乗りたいですね。 だって、目立つモンね!
夏のエンジンダレについて分かる方いたら、コメント下さいネ!
投稿: ☆スパ | 2007年4月18日 (水) 12時19分
こんばんわ、私、伊豆の板垣といいます。ビューエルに、乗っています。今日、mt01に、遭遇しました。後ろに、ぴたっとついて、なんか、怖かったです。今、mt01のことを、思い出したので、調べ始めました。ビューエルも、とても気に入って、毎日のってます。でも、mt01も、気になり始めました。以前ysp川崎中央で、mt01を、みかけました。今試乗できるものは、無いでしょうね。
投稿: 板垣芳哉 | 2014年5月31日 (土) 19時25分
板垣さん
コメント頂きありがとうございます。
ビューエル、良いバイクですよね!
mt01もメチャクチャ個性の強いマシンです。
試乗車は、ショップで行っているかどうか…でしょうねぇ。
あの感覚は、乗ってみないと分からないので、何処かで試乗できると良いですね!
投稿: ☆スパ☆ | 2014年6月 4日 (水) 15時03分